親指シフトキーボードの普及の為に その1
 

 親指シフトキーボードって御存じですか。
 私も詳しい訳ではないですし、唯、自分が親指シフターであると言う事と、親指シフトへの愛と、日本語を入力する上に於いて、親指シフトキーボードに勝るキーボードはない、と言う信念の為だけに、私はこのページを作成し、この文章を書いているので、間違った記載があったら御容赦下さい。

 親指シフトキーボードと言うのは。
 パソコン、又は、ワープロ(富士通社限定ですけどね)の、キーボードの種類の一つです。
 一般に、パソコンを買うと付属品として付いてくるキーボード、あれは、JIS規格のキーボードであり、親指シフトキーボードは、それとは全く異なる理念に基づいて、作られています。
 さて。
 貴方が、JIS規格のキーボードをお使いならば、今直ぐお手元、見て下さい。
 現在、キーボードを使って、日本語入力をする場合、ローマ字入力、と言われる手法をお使いの方が、圧倒的大多数だと思います。
 ローマ字入力を覚える為の、タイピングソフトなども、それは豊富です。
 でも、一寸待って下さい。
 全てのキーボード(一部例外を除く)にあるローマ字の配列。
 何故、その配列なのか、御存じですか?
 一一元々、キーボードのローマ字配列と言うものは、昔からあった、英語のタイプライターの配列を元にしているのだそうです。
 では、タイプライターの配列は、何故、こんな配列なんでしょう。
 解答は。
 タイプライターのシステムにあります。
 初期のタイプライターというのは、キーを叩くと、キーと連動した棒を持ち上げ、キーと同じアルファベットが刻印されたもの(と言えばいいんでしょうかね)が、カーボンに打ち付けられ、紙の上に文字を打つ、と言うシステムである事は、皆さん、周知の事と思います。
 タイプライターのアルファベット配列は、熟練者がこのキーを叩いた時に、キーと連動している『棒』が、絡まらない用に、わざと、打ち辛くなるよう考えられ、配列されているのだそうです。
 要するに、意地悪な配列なんです。
 だって、そうは思いません?わざわざ、『打ち辛く』並べてあるんですから。
 昔懐かしいシステムのタイプライターならいざ知らず、現在のパソコンやワープロのシステムでは、棒が絡まらないように、と言う配慮を念頭に置く必要などないのに、当時考えられたままの配列が、大手を振って歩いてるんです。

 一一と、まあ。
 JIS規格配列のキーボードは、そう言う事情で、配列が組まれているのだそうですが。
 でも、それって、変じゃないですか。
 それに、私達は、日本人の筈です。
 我々の母国の公用語は、日本語です。
 何で、日本語を入力するのに、わざわざ、ローマ字で『発音』を考え、その発音に従った入力をしなきゃならないんです?アルファベット使って。

 

 閑話休題。
 私は、二十歳前後の時に親指シフトキーボードと出会い、以降十年間に渡って、このキーボードを愛用してきました。
 口で説明しても判らないと思いますので。それがどんなものなのか、以下の画像を参照なさって下さい(……見辛いですが……(汗))。

 この画像の様に。
 親指シフトは、一つのキーで、二つのカナを共有しています。
 上部のカナを打つ際には、親指左、又は、親指右、と言うキーを押します。
 下部のカナを打つ際には、普通に、皆さんがキーを叩く様に、押します。
 この、二つの動作で、日本語を入力して行くのです。
 一一外見的に、親指シフトキーボードがどう言うものなのか。判って頂けましたか?
 

Next/back

ウィンドウズ用親指シフトキーボード。
富士通純正品。
Macintosh用親指シフトキーボード。
製造・発売元 リュウド社